分科会(2)
SESSION(2)
SESSION(2)
企業向けヨーガ療法の実践報告
▮ 7月5日 (土) 14:20~15:00 (40分)
▮ 会場: シンポジオン
「働く人のWell-being実現への挑戦とその可能性」
▮ 登壇者: 落合 久美子(NPO法人日本ヨーガ療法士協会京都)
【はじめに】
一昨年より、企業や法人を対象に、会社研修や福利厚生プログラムの一環としてヨーガ療法を提供する取り組みを、ProjektXのファウンダーおよびコファウンダーを中心に推進してきた。今年からは全国展開を見据えて、県単位のチーム編成を導入し、私たちの組織体制も一層強化されている。本発表では、ここまでの実際の契約事例を基に、具体的な実践内容や得られたフィードバックを共有し、ヨーガ療法の可能性とその役割を客観的な視点で検討する。
【目的】
企業の持続的発展には、そこで働く人々のWell-beingが重要な基盤となる。5000年以上にわたり継承されてきたインドの叡智であるヨーガ療法は、ストレス軽減や集中力向上、チームワークの強化など、企業の生産性向上に寄与する大きな可能性を秘めている。 本発表では、ヨーガ療法士として得た実践経験とその成果を共有し、より多くの方にこの取り組みの将来性に期待を持って頂き、今後の更なる発展に向けた活動のきっかけになることを目的とする。
【実践報告】
1.企業現場での実践事例と成果
実際に企業や法人でヨーガ療法を実践した具体的な事例を紹介し、実習者のフィードバックや成果、心身への影響を共有する。
2.現在の進捗状況
現在の取り組み状況等について報告する。
3.現場での課題とその克服
活動を開始して直面した課題に対し、どのように克服したのかについて共有することで本日ご参加の療法士の皆様の未来への一歩を踏み出す一助となることを目指す。
「企業向けヨーガ療法の営業活動におけるニーズ把握と提案の実践報告」
▮ 登壇者: 藤井 早苗(NPO法人日本ヨーガ療法士協会宮城)
【はじめに】
一昨年より、企業向けヨーガ療法の営業活動を、初動隊として「ProjectX」の10名のファウンダーで開始しました。近年、企業の健康経営やメンタルヘルス対策への関心が高まる中、ヨーガ療法が社員の心身の健康を支援する有効な手段と考え、提案活動に取り組んでいます。しかしながら、具体的な施策としてヨーガ療法を導入する企業はまだ多くありません。その理由の一つに、ヨーガ療法が企業にどのようなメリットをもたらすのかが十分に知られていないことが挙げられます。私たちは、企業向けヨーガ療法の営業活動を約1年間行い、企業側のニーズに応じた提案の可能性を探りつつ、試行錯誤を繰り返してきました。本発表では、その取り組みを振り返り、企業のニーズをどのように把握し、どのように提案していくべきかを考察します。
【目的】
企業にとってヨーガ療法は、単なる健康促進の手段ではなく、従業員の生産性向上や職場環境の改善にも寄与する可能性があります。しかし、現状ではその効果が十分に認知されておらず、導入の検討に至るケースは少ないのが実情です。その中で、企業との契約獲得に至るまでの過程で、私たちは単にヨーガ療法を売り込むのではなく、相手のニーズを的確に聞き取り、そのニーズに合った提案をすることの重要性を学びました。本発表では、企業の関心を引き出すためにどのようなアプローチが有効か、企業への提案活動を通じて得られた経験を共有し、ヨーガ療法が企業の課題解決にどのように貢献できるかを探ります。また、契約に至らなかった要因の分析を行い、ヨーガ療法を提案するための視点を整理し、今後の営業活動の指針とすることを目的とします。
【実践報告】
私たちは企業の健康経営やメンタルヘルス対策に関心を持つ担当者との対話を重ね、企業のニーズを深く理解することを試みました。その過程で、浮かび上がったポイントをご報告します。
1)企業のニーズや課題を引き出すヒアリングと分析
・企業のニーズを把握し、それに応じた提案をどのように行うか
2)アセスメントの実践と課題の振り返り
・企業のニーズや課題を把握するためのヒアリングや調査を実施
・導入に至らなかった背景やその要因と考察
3)企業アセスメントの重要性
・企業向けヨーガ療法をどのような企業に何を提供するのかを明確にする
・提供する目的を明確にし、企業ごとの課題やニーズに応じたプログラム作成を行う
・企業ごとに異なる経営課題に寄り添い、ヨーガ療法がどのように貢献できるかを具体的に示すことで、導入の可能性を高める
【今後の展望】
・相手の話を聞く力と質問の質を向上させることで、企業の本質的なニーズを引き出す
・「ヨーガ療法の提供」ではなく、「企業が求める価値の創出」という視点でアプローチする
・提供する内容と対象企業の目的を明確化し、より効果的な提案につなげる
これまでの経験を基にした振り返りと考察を通じて、ヨーガ療法が企業にどのように貢献できるかを明らかにし、本発表を通じて、企業への提案をより具体的で実践的なものへと進化させ、営業活動の改善に繋げていきたいと考えています。